データに載らないチャンスロス

機会損失、チャンスロス、言い方は人それぞれですが同じ意味。一番身近なものだと、早期欠品によるチャンスロスですかね。
売上機会を丸ごと失うことから、大なり小なり指摘を受けるアレ。
「もう少し多く発注してください」、「精度を上げろ」、「在庫として持っとけ」。よく言われますよね(汗)
今回はそんなチャンスロスのお話。


データに載らないチャンスロス
欠品を潰して商機を増やすのが基本ですが、データに載らないものもあるんですよね。
僕の実体験を例に出すと、
ある日お客様が食パンとサンキストのオレンジジュースを買い物カゴに入れていました。
エスビーの七味唐辛子はどこかと聞かれて案内したところ、完売していました。
それを見たお客さんは「あらそうなの。じゃあ他の店で全部揃えることにするわ」と、買い物カゴの商品を戻し別のお店に行きました。
僕は「あー、七味唐辛子の在庫があれば他の商品も買っててくれたろうなぁ…」と思いました。
七味唐辛子につられて食パンとパック飲料も売れなかった。客単価が上がらないばかりか潜在購買客がひとり減ったことになります。
お客さんまるごとチャンスロス。
実データに反映されるのはPOSを通したり(買い物したり)廃棄処理を行った時なので、当然ですがカゴの中身を買わなかった潜在購買客のデータは載らないんですよねー。
データに載らないから他者が参照しても、単に「14時に七味唐辛子欠品!なにやってんだクソ!在庫持っておけよ~」としかならんのですよ。
現場で出くわした僕らしか知らない「生のデータ」なんです。情報に深みがあるんです。なんとかこの経験を活かしたいところ。

 

対策

七味唐辛子が無かった=不満から買い物を諦めて別の店に行ってしまいました。

ならば不満が解決できればいいんです。

今回の事例ならば七味唐辛子の在庫があればよかった。

 

他の例としては
・欲しい魚の切り身が無かった。出来上がりに今から15分かかるらしいから帰る
・日替りの野菜がどこにあるかわからなかった
・場所の案内が不適切で萎えて帰ることにした
などなど。
これらの不満の解決策は
・売場の数量を把握しておく。売場に出ているスタッフとの連絡を通して、数量確認を密にする

・日替り商品を見えやすく大陳する。

・商品展開場所を覚える、接客レベルを上げる、教育する等ですね。

まとめ
・チャンスロスには、データに載らない潜在購買客が存在している。
潜在購買客の不満を解消すれば客数・客単価アップのチャンスに。
・その不満は、日々の仕事の中で解決出来る可能性がある。
・その生データを持っているのは我々現場の人間だけ。活かすも殺すも我々次第。

大型店や旗艦店は特に影響が大きいです。お客さんが求めるレベルも相応に高いですし、これをチャンスに変えれば大幅な客単価アップに繋がると思います。
ピンチ(チャンスロス)はチャンス!

頑張っていきましょう!
ではまた!