酷暑時のパンの売り方を無理矢理考えてみる

夏。とんでもなく暑い夏。

学生街でありサラリーマン世帯の多い都内某駅前店舗に勤めている僕は
先月、チーフが本社課長から言われていた事を耳に挟んでガックリしていました。

こんばんは、さぶろーです。

「この店舗は客数が増えてて売上も高い。部門客数に見合う買上げ点数を上げるためにパンをもっと売れ」

この酷暑の中でパンの売れという通達らしい。

そしてパンコーナーの担当は僕。なんでこんな時に!?

 

どうにか売れるように考えてみる
んーこの時期にパンですか。はっきり言って無謀じゃないだろうか。
「買上げ点数上げろ、やり方は任せる」みたいに現場に方法をやらせたり
「涼味、アイスをもっと売れ」と季節商材の売り込みにハッパかけるならわかるんですけどねぇ。

よく話を聞くと、どうやら4月下旬辺りまでの発注総数まで戻せというらしい。

・・・この時期にですか?その発注数、年間ピーク量ですよ?
不満を言ってても仕方がないので、なんとかパンを売る方法を考えることにしました。
全商品の総数を増やせと言っているわけではないから定番内で数量のメリハリを持たせるとして、この時期でも大きく売り込むとしたら単品量販しかないですね。


・すぐ思いつくのは蒸しパン

蒸しパンなら、冷やせば食べやすくなるしメーカーもオススメしている食べ方。旬のレモン蒸しパンをメインに売り込むのも良いかもしれない。賞味期限も比較的長いし、在庫リスクは低い。

ただ皆が皆、蒸しパンが好きとは限らない。僕自身口の中がパサつく蒸しパンは苦手なんですよね。

 

・食パン

パンを主食にしている人も多いはずなので、この時期でも勝機は十分見込める。ジャムやマーガリンなどと併売すれば客単価アップも狙えるし良いかもしれない。

ただ平台に大陳するとしてもサイズが大きいので、手直しやメンテナンスを含めると、やはり菓子パン類に坪単価は劣る。売れれば良いが、売れなかった場合の見切りのリスクが怖いですね。重圧・見切り作業・周りの目(こんな取って意味あんのかよwという嘲笑の目)が僕に降りかかる!果たして耐えられるだろうか・・・。

 

・あえて新商品を量販してみる

面白い攻め手だが、あまりにもリスクが高すぎる。後日商品が残った場合定番に戻せないので、どうしても催事を使う羽目になる。

 

この暑い時期では良い未来を描けないのが現状です。素直に涼味系や冷やし中華を売らせてくれればいいのになぁ。僕は単品量販を仕掛ける際は割とリスクを取るタイプなのですが、こんな状況でリスクを取りたいとは思わないですね。未来はどうなるかわかりませんが、どう見てもこれは負け戦にしか見えない。ベーカリー部門や町のパン屋さんもこの時期は売上落ちるというのに、あえてパンを売れというこの指令。無理筋に近いとは言え、やらないわけにはいかないです。ただのパートのおじさんなのに(笑)

 

ではまた!